潰れたパソコン屋のブログ

パソコンで、性能が良いものが欲しいならば、まずは性能を示せばよいと思うのです。
なのに、何故かこう聞く方が多いのです。

「パソコンいくらからありますか？」

「１０００円からでも用意できますよ。」
私は素直に答えます。

性能の提示がなければ、性能は良くないが、タダ同然から用意できることをお知らせしているだけのことです。

性能を提示しないで価格を気にする方のわりと多くの方は、ここで当店から興味を失うようです。
自分の頭の中の価値観だけで私の言葉を勝手に変換して受け取っているようです。
１０００円のパソコンしか無いとは言っていないし、冗談で言っているわけでもなんでもないのにです。
ただ、最低価格を提示しただけなのに、それ以上聞かずに去ってゆく人々のなんと多いことか。

ならばはじめからこう問うべきでしょう。
「最新のパソコンいくらで買えますか？」

それだけの話です。
パソコンという言葉は、「最新の」という意味や、「高性能の」という意味や、「オフィスがついてＴＶが見れる３２インチの一体型」という意味は、含まれていないのです。

パソコンはパソコンです。
１０年前のパソコンも、最新のパソコンも、全てパソコンです。


マイクロＳＤが欲しいのに「ＳＤ下さい」と言ってくる高校生も同じようなことかもしれません。
マイクロＳＤを「ＳＤ」と呼ぶこと。
最新のパソコンを「パソコン」と呼ぶこと。

まあ、しょうがない部分もある。
「太陽を下さい」
そう言われたら我々は、今見上げれば見えるあの太陽のことだと思うはずです。
だがしかし、アンドロメダ星雲のとある場所で同じ会話をしたとき、銀河系太陽系のいわゆる地球人にとっての太陽のことをさしてるなんてことはミジンコほども無いわけですね、そりゃあもう99.999%ぐらい間違いなく、違う太陽のことをさしているはずです。

だからしょうがないのか。
その人に見える世界だけが、その人にとっての世界。自分に見えない世界は存在しない。
それが個々の世界なんだろうから。
そして個々の世界で会話しようとするから、摩擦が生まれ、戦争が起きるわけだな。なるほどなるほど。

そろそろ寝たほうがいいな（笑）