潰れたパソコン屋のブログ

ふと、昔見た映画「レスザンゼロ」のことを思い出した。

上流階級に属する若者達の、ドラッグまみれの青春を描いた映画。
簡単に言えばそんな感じ。

私の中でベストテンに入る映画。
物語全体を覆い尽くしているような、どうしようもない悲壮感に囚われ、あまり深く考えずに、好きな映画だと認識していた。原作も買って読んだ。


今ごろになって気がついた。

あの映画の中の主人公達の、行き場の無い絶望感、助けて欲しいのにそれを表現出来ないいらだち、自分を壊していくことでしか表現することが出来ない。

同じだ。自分も同じ道を歩いてきていたことに、初めて気がついた。
その中にいた時期には見えなかった。客観的に昔を振り返った時、自分があの時何を求めていたのか、今ごろになってよくわかる気がする。

映画の主人公の一人は、道を見つけられず、自分を壊し続け、死んでしまった。
私は、オカマになることで、自分を精神的に殺し、それで一区切りつけることが出来た。
生き返るのに随分苦労しているが、本当に死ぬよりはましだ。

レスザンゼロ。
ゼロ以下だったあのころを少し忘れかけていた。
あのころよりは随分いい。