潰れたパソコン屋のブログ

今更気が付くとは。


久しぶりにこの話ですが、１月末の交通事故で、左足首を骨折脱臼しました。
この件では、精神的、肉体的、経済的に、苦しめられました。

おおよそ完治と言える状態になったのですが、足首にはチタンプレートが入り、骨に７本のネジで固定されています。
本来の完治は、このプレートの除去を持って、完了するわけです。

しかし、プレートの除去は約１年待たなければ出来ません。
それまでは完治とは言えない、つまり、それまでは、加害者からの保険金が支払われないのです。
（一部は支払われますが、慰謝料の支払いは行われません）

事故をきっかけに、苦しかった経済状況は、さらに悪化しました。
出来れば、プレートの除去を待って慰謝料を支払ってもらう通常の流れで処理したかったのですが、経済的に待つのが困難という判断を、私は下しました。

医師に無理をいい、自己責任前提で、完治の診断書を書かせて、保険会社へ提出させました。
医療費と税金の関係で、市役所に行った際には、担当者にこの件を非常に強く止められました。

保険会社さえも、実際に私が本気で中途での完治で処理する意思を示すと、かなり特殊な例らしく、保険会社の社会的責任を後々追求されないためでしょうか、示談の内容に苦心しているようです。
当初プレートの除去は自費で行う予定で話をすすめていましたが、その後プレート除去費用は保険会社が予測される手術代金をあらかじめ払う方向で示談内容を改定しているようです。

普通に時が過ぎれば、何の問題もないはずです。
ですが、なにか事故、病気などが発生した場合に、このプレートが原因で余計な障害を負う可能性や、なにもなくても、何らかの後遺症的障害が出る可能性は否定できないわけです。
そういうリスクも、ここで示談を行えば、全て自己責任となります。

私にとって、最善の方法は、実家へ・・・新潟へ帰ることです。
今の仕事は、店頭販売以外は、どこに居ても継続出来ます。
４年住んだ沖縄ですが、昔からいつも転校生だった私にとっては、沖縄を去ることは、実はそんなに重苦しい行動ではないのです。

でも・・・・
沖縄に来る前に、男を辞めて、オカマ業界に身を投じ、そこからも結局逃げて、沖縄にたどり着いて、男としてやり直す道を選んだ私は、ここでまた沖縄から逃げる道を選びたくはないんです。

沖縄で私は、憎しみという感情を、思い出しました。
子供のころに捨て去った感情でした。
そしてそれ以上に、友情や愛情を考え直させてくれました。

私の人生で、尊敬出来る人物は、数えるほどでした。
しかし、沖縄に来てから、その数は何倍にも増えました。

今私が沖縄から逃げても、彼ら彼女らは、それを逃げや裏切りとは捉えずに、受け止めてくれるでしょう。
でも、私の中でそれは明確に、裏切りなのです。
相手がどう受け止めようが、私自信は「裏切る」という認識のもとで、その行動を行うことになるのです。

嫌なんです。
沖縄では、裏切りを受け流す地域性があります。
これは、沖縄を代表する、負の文化です。
人当たりのいい、やさしい人が、平気で他人を裏切ります。
何度も何度も、笑顔で人を裏切る人がいます。
こんな人と同類の人間には絶対なりたくありません。


非常に大きなリスクを負うことになりますが、私は金のために、治療を中途で終了することにします。
恥ずかしながら、全て金のためです。

そんなことを進めている現状ですが、さっき、足首の違和感に気が付いたんです。
なんだか痒いというか、ゴロゴロする感じ・・・。
寝ている時に、骨折した左足首が下になるような形で長時間いると、違和感を感じるようです。

足首を触っていて、初めて気が付きました。
７本のネジが、すぐ皮膚の下にありました。
こんなに浅い位置にあるとは思いませんでした。
おそらく、運動不足により足首の筋肉が落ちてしまったことを、今までは腫れのせいであまり気が付かなかったのでしょう。ようやく半年近く経って、患部の腫れも収まりつつあるせいで、ネジの存在がリアルに感じられることに、気が付いてしまったのです。


正直不安です。
でも、不確定要素に不安がっていても人生は前に進みません。
未来を見つめて今を生きることも大切ですが、今最善を尽くすことも大切です。

そして、自分が苦しい時こそ、他人の苦しみにも心を配り、思いやれるように。
自分の苦しみを通して、相手の苦しみも見抜いて、わずかでも助けられるように、小さな島の中の、尊敬出来る仲間達に、恩返しをしたいと思います。


７本のネジは、自分自身が自分を認められるようになるまで、このままでいいかなと思います。
このネジがある限り、ここに書いた文章も忘れないでしょうから。
そんなに時間がかかるとも思っていません。
だって私はただ者じゃあないですから（笑）、火星人ですし（笑）